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内閣府ホーム > 内閣府の政策 > 防災情報のページ > 防災対策制度 > 地震・津波対策 > 東海地震対策 > 中央防災会議 「東海地震に関する専門調査会」 > 2. 駿河湾周辺での津波の試算
津波の試算方法については、今回新たに行った遡上計算の他は、基本的には第7回調査会で示した方法と同じである。
(1) 津波波源 ・想定震源域またはそれに矩形断層を加えたものについて、弾性体理論に基づき海底地殻変動(垂直変動量)を求める。 ・海面初期変位は、上で求めた海底地殻変動と等しいとし、全地点で時間差なしに与えられるとする。
(2) 津波伝播・遡上計算 ・深い海域においては線形長波理論により、また、浅い海域においては海底での摩擦及び移流を考慮した非線形長波理論による。 ・陸上の遡上部分においては、家屋等、障害物の効果は粗度係数で表現する。 ・試算は差分法により数値的に行う。計算は、深海部の大きな(1,350m)メッシュ領域から、沿岸部に近づくにつれてより小さな(450m、150m、50m)メッシュ領域を設定して行う(遡上域は50mメッシュ)。 ・陸地地形データは、国土地理院発行の50mメッシュ標高データ及び一級河川横断断面図を用いて作成する。 ・海底地形データは、水路部発行の、沿岸の海の基本図(縮尺:1/10,000〜1/50,000)及び海図(港泊図。縮尺1/3,000〜1/15,000)を用いて作成する。 ・試算結果と1854年安政東海地震の際の津波との比較を行うため、沿岸での津波の高さ及び遡上高を算出する範囲は駿河湾周辺とした。