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内閣府ホーム > 内閣府の政策 > 防災情報のページ > 防災対策制度 > 地震・津波対策 > 東海地震対策 > 中央防災会議 「東海地震に関する専門調査会」 > 2. 富士川河口断層帯の調査結果と評価について
2-2.平均変位速度 この断層帯の各断層の第四紀後期における平均変位速度(上下成分のみ)を下のように認めた。 これに基づいて、この断層帯の平均速度(上下成分のみ)は7m/千年とみなす。 水平成分も含めた実質の変位速度はこれ以上になる。
※入山瀬断層 7m/千年(最近1万4千年、富士山溶岩流SSW1の変位) (Yamazaki,1992) ※大宮断層 7m/千年(最近2万年、古富士泥流Mf-Ⅲ面の変化) (Yamazaki,1992) ※安居山断層 6m/千年(最近10万年、古富士泥流基底の変化) (下川ほか,1996) ※入山断層 0.25m/千年(最近2万年、立川段丘相当面の変化) (杉山・下川、1982;Yamazaki,1992) ※芝川断層 2m/千年(最近2万5千年、AT火山灰の50mの変化) (静岡県,1996)
2-3.過去の活動の時期 大宮断層および芝川断層は約3千年前(放射性炭素年代;以下、同様に活動した(下川ほか、1996、図−3;岩田ほか、1997)。 入山瀬断層および安居山断層は約6千年前以降にも活動しているが、その活動時期は直接的には求められていない。 入山瀬断層では約6千年前以降に少なくとも4回の大規模な崖錐形成時期は求められたが、それは蒲原丘陵周辺での地震隆起によると思われる完新世段丘の数と一致し、形成時期が知られている2つの段丘については時期も一致している(山崎ほか(1998);図−5〜7)。 また、最新活動時期は2100年以降である(山崎ほか、1998)。なお、歴史時代にこの断層帯の活動によると考えられる大地震は知られていない。
3.評価 この断層帯の活動についての評価は以下のとおりである。
3-1.過去の活動について