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EPCF
※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
サンフランシスコ湾地域のHAZUS地震被害測定における官民パートナーシップについて
 

 2000年は、成長し続けるHAZUSユーザグループからの、HAZUSに興味を持つユーザをさらに60人教育してほしいとの要求に応えることでスタートした。教育が完了した後、HAZUSユーザグループは2つのユーザアプリケーション・フォーラムが開かれている間、HAZUSアプリケーション・プログラムの試作品と産業界、市、州、および連邦の行政機関のユーザが作成したプログラムを共有した。さらにサンフランシスコ湾岸地域に大地震が発生したときに、発生から1-6時間以内に意思決定者に応答できるように、HAZUS地震被害評価マップと製品の作成と伝送に関連する標準危機管理プロトコルの開発に力を注いだ。6月の HAZUS危機管理プロトコル招待研修会で、3つの特殊研修グループが設立された。これらのグループの設立が刺激となって、科学者、技術者、HAZUSユーザ達の間に、緊急時のHAZUS被害評価データの伝送を確実にするための3つの目標を達成しようとの熱意が生まれ、彼らはこれまで以上に熱心にボランティアに励んでいる。この3つの目標とは、

HAZUS自動マッピング機能の開発
HAZUS被害評価プログラムを、意思決定者に送信するための危機管理プロトコルを確定およびテストする
災害発生時の即座の対応に必要なHAZUSマップの優先権のための分析的、およびテーマ的な内容を定義する。

研修グループの製品には、将来の地震災害に対応する際の時間の短縮、費用の削減、そして人命の救助に対する国の示唆が含まれることになるであろう(図 10)。

 2000年の2つ目の戦略的目標は、HAZUS地震被害評価モデルに基づいた総合地震被害測定を完成させることである。ボランティアのHAZUSユーザが、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、カルフォルニア緊急サービス局、米国地質調査所、カリフォルニア保全局の鉱山地質部で構成される管理チームの指導も下にHAZUS製品およびシナリオの開発を引き受けている。Earthquake Probabilities in the San Francisco Bay Region:2000 to 2030(2000〜2030年にサンフランシスコ湾岸地域で発生する可能性のある地震)の表題で発表された1189年度の米国地質調査所メモの内容を基にして今後発生する可能性があると判定された地震のシナリオも作成された。(米国地質調査所、1999年)(図 11)


図 10 HAZUS 99から出力された出力分析データおよび2000年6月のHAZUS危機管理プロトコル招待研修会からの4つの目標

図 11 HAZUSユーザグループの2000年度プロジェクト計画

 

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