軽減の次の要素は国の建築基準のモデルである。国のモデル基準は大きく変わりつつある。現在この国には三つのモデル基準がある。三つのモデル基準のうちの二つの耐震規定は1991年以来のNEHRP規定(BOCA,SBC)に準拠したものである。三つ目(UBC)は長年耐震規定を持ってきたが、NEHRP規定が新しくなるにつれ次第にそれと合体してきている。これらの三つのモデル基準の機関は最近2000年までにひとつの国際建築基準を開発することに同意した。国際建築基準(The International Building Code, IBC)は現存する三つのモデル基準に取って代わる唯一のモデル基準となろう。相互合意に基づき、IBCの耐震規定は1997年のNEHRP規定を基盤に他の、関心をもつ団体の承認を受けた変更を加えたものになる。これらの変更はFEMAが主催する基準源開発委員会(Code Resource Development Committee CRDC)のよって行われており、ICCの開発過程の各ステップで提出されてきた。
実績ベースの設計 −建物設計の次の段階であり、建物があるる地震の際に示すであろうレベルを実際に我々に決めさせるものである。この過程のはじめにあたって我々は地震エンジニアリング調査研究所(Earthquake Engineering Research Institute, EERI)とこの業務を遂行するための行動計画を作成する契約を結んだ。前述のスチールモーメント枠建造物プロジェクトでは、ゴールは次の目的のための信頼性のある、実際的、費用効果の高い設計ガイドラインを開発することであった。