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EPCF
※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
米国における地震被害軽減に関する公共政策
 
地球科学研究 (Research in the Earth Sciences)
 NSFは各地での基礎的地震科学研究を支援している。
・ 断層を持つ地殻構造の知識向上を目的とした地震地殻構造研究。断層プレートの接触構造の研究は、震災を推定するうえで重要である。
・ 地震の発生過程を研究することで、地域の地質構造の理解を深めることができ、長期的な震災予測をより確実とすることが可能となる。地殻亀裂過程の知識は、地震予知に必要不可欠なものである。
・ コンピューターにより向上した性能を活用した広域の地震シミュレーションを支援。
・ センター、施設、工学器械研究や個人研究に対する奨励金を支援することで、地震発生の明確な要素を研究することが可能となる
−NSF、USGS、その他複数の公私機関が共同で出資した南カリフォルニア地震センター (Southern California Earthquake Center)では、統計と理論を統合し、科学者、技術者、政府当局が利用できる地理データベースとしたマスターモデルを利用して、震災規模を測定することを目的としている。
−GPS測地配列を設置して、米国内と一部外国の数ヶ所での震災の可能性を推測。
−IRISの対策と世界地震計学ネットワーク(Global Seismographic Network)、大陸地殻構造の配列地震研究計画(PASSCAL)の支援。
−実態調査と関係者の評価に基づいた研究提案の支援。
・ 独自の利点に基づいて選択された、関係者調査済みの自発的研究プロジェクトの支援。
 

・ 米国地質調査所(USGS)
 USGSは独自の研究を行うとともに、基礎地震過程に関する外部研究への資金援助も行っている。外部研究に対する援助の是非は、関係者による調査によりその研究内容が有益かどうか検討されたうえで決定される。研究の優先課題と手法は研究計画によって指南される。この研究計画は、研究者と研究内容活用者の双方による定期協議によって常に更新されている。目先の研究目標は、地震サイクル、地域特定、将来の地震規模を予測するための現在の技術限界を超えること。大地震直後に発生する地震変化の予測方法を改善すること。津波や地滑りを始めとする地震による影響の予測方法を改善すること。とされている。USGSは、独自のネットワークを利用するほか、大学が運用するネットワークに資金援助することで、全国の地震の兆候を監視している。

 また、USGSは、地球科学知識の普及活動や、地震被害軽減対策に携わる関係者に使い勝手のよい製品の開発を推進している。製品例は次の通 り。
・ 震災警告地図。USGSは最近、米国の地震による振動地図を完成させた。予測震災地図(probabilistic hazard maps)として知られるこの地図には、地震による振動の危険度と、その地域格差が記されている。
・ 蓋然性に基づいた予測。USGSは、地震に対するコンセンサスに基づいた蓋然性予測の推進も行っている。ここでは、ある震度の地震が発生した場合に、特定の時間内に起こりうる災害の可能性が示されており、国・地域の政策担当者に、防災対策を打ち出すうえでの情報を提供する。例を挙げると、この予測は被害予測研究や、過去に溯るプロジェクトを分析する際の利益とコストの算出に使用される。
・ リアルタイムの地震被害拡大地図。

 

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