東日本大震災(平成23年3月)
地震後は地域で水汲み手伝う~今では仲良くなった近所のおじいちゃん~
(釜石市 震災当時小学5年 男子)
その日の学校は早帰りでした。お母さんも仕事先で、家には誰もいないので、友達と一緒にいつものように父さんの工場の方に帰りました。ランドセルを下ろして、「ただいま!」といった瞬間に地震が来ました。工場は道路一本挟んですぐ海でした。
すぐに事務所の机の下に隠れたけれど、書類は散らばるし、ガラスもバリバリ割れて飛び散り、手をつくと手につきささるような感じでした。じいちゃんとお父さんは留守だったので、すぐにお母さんの仕事先まで行って、一緒に高台にある家に帰りました。
津波の被害もなかったので避難所へは行かず、夜はろうそくとかを使って過ごしました。家では何もすることがなかったから、近所のお年よりの水くみとかを手伝いました。
なので、今では、近所のおじいちゃんおばあちゃんから登下校中に「おはよう」とか「今、部活延長なの?」とか声をかけてもらえるようになりました。
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