意外なほどもの言う避難所の「肩書き」

東日本大震災(平成23年3月)

意外なほどもの言う避難所の「肩書き」

新地町 60代 男性 自治会長

意外なほどもの言う避難所の「肩書き」のイラスト
インタビュー日:2012年9月19日

避難所ではなるべく役割分担をし、「○○係」と役職をつけ、その役割を明確にしました。例えば支援物資が届いたときなどに、だれが受け取るかは重大な問題です。あらかじめ決めておかないと、後々、だれが受け取ったのか、どこに置いたのか、責任者はだれかといった話になりがちなのです。スペースを作るためにだれかがものを移動したりすることもしばしばありますから、荷物の管理は重要です。特に日常生活とは違い、非常時のときは勘違いも起きやすい。そうならないために「受け入れ係」を決めておくのです。こうすれば作業はスムーズだし、物資の管理もしやすく、届ける側も安心です。こうして小さな役割でも「係」にするのは、避難所運営の一つのコツだと思います。

私たちの避難所ではこうした役割のほか、順序なども大切にしました。避難して1か月くらいしたころ、洗濯機が支給されたのですが、これも使う順番をきちんと決めて譲り合って使いました。おかげで大きなトラブルもなく、避難生活を送ることができました。

よくルールづくりが肝心だと言われますが、責任を明確にすることも大変大事です。団体生活の運営をスムーズにしていくコツがここにあると思います。

thh25064

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.