2週間後に社員集合 ~まずがれき撤去から事業の再建へ~

東日本大震災(平成23年3月)

2週間後に社員集合 ~まずがれき撤去から事業の再建へ~

気仙沼市 40代 男性 鉄工所社長

2週間後に社員集合 ~まずがれき撤去から事業の再建へ~のイラスト
インタビュー日:2012年9月24日

私の会社は、港町の岸壁の真ん前にありました。震災当日は、出張に出かけるため会社には出ていませんでした。この震災で会社は1、2階が破壊され、辛うじて3階だけが残りました。

社員の安否の確認は、10日ほどかかりましたが幸いにも全員無事でした。少し落ち着いた3月24日に社員に集まってもらい、今後の対策を話し合いました。

まずは、がれきの撤去をしないことには、前に進めません。従業員には、長靴とスコップを持参してもらい、水道も出なかったので水を確保できる人にはプラスチック製タンクで持ってきてもらうことにしました。電気が使えないので、作業は9時から15時までとして、4月から本業を開始という目標をたてて頑張りました。家を流された人もいましたので、無理をせずの作業と決めましたが、中には1時間歩いてきてくれた従業員もいました。

今回の地震で会社は大きなダメージを受けましたが、従業員全員が無事だったことが何よりでした。物は壊れてもまた元に戻りますが、命は二度と戻りません。自分の命を守ることが一番大事です。また、災害時に全従業員が会社にいるわけではありません。一次避難はばらばらでも、二次避難の場所を徹底させることも今回大切だとわかりました。

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