「毛布持参でホテルへ避難」

東日本大震災(平成23年3月)

毛布持参でホテルへ避難
~お米と炊飯器も持ち込みご飯を炊く~

(仙台市青葉区 20代 女性 学生)

仙台市中心部の高層ビルの中で、就職試験を受けている最中に地震が起きたのです。

階段を下りて外に避難しましたが、ひとりでいるのが不安で心細かったため、同じ試験を受けた初対面の女の子と手を取りながら、徒歩で私が住んでいる賃貸マンションまで一緒に帰りました。

携帯電話もメールも不通の中、唯一見ることができたTwitter(注)で阪神淡路大震災の時の教訓に関する書き込みをチェックしながら、街の状況を把握しようと歩いていたら、あるホテルが避難場所として開放されていることを知り、早速ふたりで毛布を持参して向かいました。

非常時電源が確保されたホテルでは暖房や電気もついて暖かだったので、心からありがたいと感謝。

翌日には、恥ずかしい気持ちを強く振り切り、意を決して自宅からお米と炊飯器を持ってきて"炊飯"しました。そのご飯を持って自転車で実家に届けた時、家族が喜んでくれた笑顔がいまでも忘れられません。

震災を経験して感じたのは、情報がとても大切だということ。

あとは生きるうえでの勇気ですね。

恥ずかしいと思うことが、とても小さなことだったのだと身をもって経験しました。

(注)Twitter:ウェブ上に公開されている、140文字以内の短い投稿(ツイート)を入力して、みんなで情報を共有する無料のサービス。

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