「本社の避難場所を知らず、皆に迷惑を」

東日本大震災(平成23年3月)

本社の避難場所を知らず、皆に迷惑を

(川口市 40代 男性 会社員)

地震に遭ったのは、会社の健康診断で東京の御徒町にある診療所に行った帰り、時間に余裕があったので、本社のある神田まで歩いている途中でした。信号機が凄く揺れ、近くの高層ビルも、窓がガタガタ音を立てていました。通行中のおばさんが、腰が抜けたように座り込んで、周りの人たちに介抱されていました。

揺れが収まったので再び本社に向けて歩き始めましたが、持っていた携帯ラジオで続々と情報が入り、鉄道が止まっていることがわかりました。神田駅近くの交差点の中央からは、水道水が噴水のように溢れています。また、壁やガラスが落下したビルもあり、迂回を命じられることも。

午後4時になんとか本社に到着しましたが、会社のドアがロックされています。「きっと避難場所に避難しているんだろう」と思いましたが、私は避難場所がわかりません。川口の勤務先に確認しようとしましたが、公衆電話には長い行列が。なんとか避難場所がわかり、1人遅れて到着したのは、午後4時30分過ぎ。社員全員の安全が確認されないと、帰宅命令が出ない会社もあるようです。それでは他の人の迷惑にもなりますもんね。

本社や他の支社の避難場所、皆さんは知っていますか?

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内閣府政策統括官(防災担当)

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