霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
窓を締め切っての生活
~灰とともにウイルスの恐怖も~
(高原町 30代 男性 養護老人ホーム職員)
噴火からしばらくは、庭にも建物にも灰が積もった状態で、利用者さんはとても外出できる状態ではありませんでした。灰を集めるのに職員だけでは人手が足らず、ボランティアのかたにも手伝ってもらってようやく完了しました。集めた灰を土のう袋に詰めるのですが、全部で400以上はあったと思います。その間は園内の窓も締め切っていましたので、換気も出来ない状態でしたね。
同じ頃、町内の避難所ではインフルエンザが発生してしまい、そこに避難していたうちの職員の家族も発症してしまったんです。もしもの時を考え、その職員にはしばらくの間休んでもらいました。徹底した管理の甲斐あって、園では体調を崩される利用者さんは出ませんでした。