「真っ白になった勤務先」

（高原町　50代　男性　公園管理者）

噴火からしばらくしてから灰が降り出しました。この公園は避難区域に入っているもんですから、その期間は営業が出来んわけですよ。ちょくちょくは様子を見に来てましたけど、だんだんと灰で真っ白になっていく公園を見た時は辛かったですよ。

公園までの道には灰が埃のように舞っていましてね、それで道路が見えんとです。昼間なのにライトを点けて車を運転しました。歩道を歩いてる人の姿などは見えんですから、危なかったですよ。

避難が解除されてから職員8人で灰集めの作業を始めたんですが、これが50日かかりました。運んだ灰の数は、トラックで30台以上になりました。

お祭りのある4月までにはなんとか終わらせようと、朝から晩まで一生懸命に作業をしました。営業が再開出来た時は嬉しかったですね。