霧島山(新燃岳)の噴火(平成23年1月)
畜産農家を悩ます土壌汚染
~例年と違う稲のでき~
(高原町 80代 男性 農畜産業)
この地域には畜産農家がたくさんあるのですが、あの時はJAと協力してこの辺の和牛360頭を隣の市の畜産市場に避難させました。若い世代が残っておればいいんですが、やはり高齢化が進んでおるもんで、農家も年寄りばかりでしょう。それはもう大変でしたよ。口蹄疫の避難が済んでからすぐの避難でしたからね。
数軒ですが、畜産をやめてしまった農家もありました。受難が続いたもんですから、それも仕方ないのかも知れませんね。
米や畑作もやりよっとですが、田んぼや畑に灰が積もってしまったもんで、土壌の性質が変わってしまったですね。刈取った稲は、頭の方が黒ずんで、穂の先も少しおかしいのが出来ました。
表面的な被害は済んでも、土壌にどんな影響を与えたかっちゅうのは、この先を見てみないと、まだはっきりとしたことは分からんですね。