雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)
災害中は開店休業
~若手のイベント企画で人集め~
(島原市 50代 男性)
火山灰の処理をするばっかりで、お客さんも少なく、1日何もすることがないんですよ。で、商店街のなかまとグチを言い合いながらも、何かできないかなと話をしていました。でも、ある程度いい案が出て、具体的なところまで話がいっても、実行できないという状況がずっと続きました。
噴火災害は地震なんかと違って、どれぐらい時がたてば元にもどれるかがまったくわからないので、精神的にきついんですよ。
そんな時、有り難かったのは国の助成金でしたね。せっかくの援助を無駄にしないように、220店舗ある6つの商店街から3人ずつの若手を出して委員会も作って、なかまといろいろ話し合いました。
それをきっかけに、町の良さを見つけだして、自分たちで予算書をつくって、企画書を出してということが行われるようになりました。災害から立ち直ろうと必死だったのですが、若手を育てることにもつながったように思います。