「体育館の避難所は問題山積」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

体育館の避難所は問題山積
~高齢者に苦痛な和式トイレ、消灯すると真っ暗~

(壮瞥町 60代 男性)

わたしたちの町は高齢者が結構多くて、避難所で生活する上で一番困るのは何かというと、トイレなんですよ。狭いし、まだ当時は和式でしたから、ひざが痛くて曲がらないとかいうお年寄りがたくさんいました。トイレを洋式にといっても、すぐできるわけでないから、和式に簡易式の洋式トイレをかぶせてしのぎました。

それから後で洗濯機とか乾燥機を設置してくれたんですけれども、洗濯しても干し場がないということで、ちょうど春休みだったもんですから、学校の教室を干し場に開放してもらえないかと頼んだりもしました。

何と言っても体育館が避難所なもんですから、電気を消すと真っ暗で、点けると真昼と同じになってしまうんです。だから、電気を消しても、どっかの壁とかを照らす間接照明を用意して、安眠できるような環境をつくってほしいとかいう要望も出しました。

とにかく、体育館での生活にはいろいろ問題があることが、暮らしてみてよくわかりました。

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