「避難所内の取材規制で被災者の心守る」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

避難所内の取材規制で被災者の心守る
~子どもたちの居場所作りにも苦心~

(壮瞥町 60代 男性)

昭和52年の噴火の時は、大人たちはもう慌てふためいちゃって、避難所の中は小学生から高校生、喫煙者までごちゃまぜで、子どもの居場所というものがまったくなかったのです。アニメを見たくとも、大人がテレビを占領しちゃうし、子どもは完全に放置状態で、たばこを覚える子も出るありさまでした。

そういうことがあったので、今回の噴火では、避難所の中に子ども専用のテレビを置いたスペースを作るなど、子どもたちの居場所を確保しました。それから、先生方がしょっちゅう避難所に顔を出して、「元気か」と声をかけてくれるようにしました。

マスコミには、こちらからふんだんに情報は出すけれども、決められた時間や枠内でのみ情報収集をするということ、避難所の室内には一切立ち入らないということを100%守ってもらいました。だから、以前の噴火の時のように、避難所の部屋の中に入り込んで、午前5時から、疲れ切って寝ているところにいきなりライトを当てて写真を撮るというようなことはなくなりました。

やっぱり、避難所の運営には、人に対するこまやかな気配りが必要なんだと思います。

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