雪室の野菜でおいしい食事~日常生活がそのまま大雪対策~

長岡市の大雪(平成22年度冬期)

雪室の野菜でおいしい食事~日常生活がそのまま大雪対策~

三条市 60代 女性 野草茶生産

雪室の野菜でおいしい食事~日常生活がそのまま大雪対策~のイラスト
インタビュー日:2012年10月4日

私の暮らす集落では、集落再生プロジェクトが動いており、その一環で、住民が得意分野の匠(たくみ)として様々な商品を開発販売する取組を行っています。私の担当は野草茶。春から初夏にかけて山に入っていろいろな野草を摘み、陰干しして独自にブレンドするとおいしいお茶ができあがります。冬はこうした作業はお休み。変わって雪かきが日課となります。

豪雪地帯の生活を知らない人たちは、私たちが雪に埋もれて孤立し、食べるものに困ったりすることがあるのではないかと思うかもしれません。しかし、雪国では除雪のシステムがしっかり確立されているので、雪によって集落が孤立するということはまずありません。

それに、雪国の家庭は米をたくさん常備しています。大根、じゃがいも、白菜、かぼちゃなどの野菜類は多くの家庭が自分の畑で作っており、雪室で保管しています。雪室の野菜は、収穫したてよりもみずみずしいのが特徴。みそや漬物もいつでもあります。だからいつでもおいしい食事ができる。保存食に頼ったという経験も、覚えている限りありません。

改めて考えると、私たちのふだんの生活自体が、食料に困らない仕組みになっているのだと思います。意識はしなくても、日常生活そのものが、大雪による災害対策になっているのかもしれません。

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