令和元年東日本台風
災害前の出前講座が役に立った
60代 男性 元住民自治協議会副会長
その年の4月に、1000年に一度程度の降雨を想定した新しい洪水ハザードマップが配られました。私たちの地区は毎年9 月に防災訓練をやっていますが、そのハザードマップの見方が分からなかったので、市の防災課に出前講座を依頼しました。
「1000年に一度だとピンとこない。100年に一度くらいのものが来たらどうすればいいのか」と聞いたところ、「防災マップの中の紫色の線が100年に1回のラインです。まずはこのラインから外に出てください」と言われました。
それが頭に残っていたんです。
土のうの準備の話が消防団からきて、「台風が本当に来るんだな。やばいな」と思い、避難先をどうするかについて考えました。山手の方の指定避難場所にみなが一斉に避難しようとすれば、道も混み、山の坂も上らなければいけない。特に弱者には厳しいだろうとなったとき、1000年に一度の雨でなければいいんじゃないかと、前の年まで避難場所であった、ハザードマップの紫色のラインのギリギリ外にある小学校への避難を本部の会議で提案。自治会長から小学校の教頭先生へ事情を説明してもらい、そこの体育館を避難場所として開けてもらうことができました。