平成30年北海道胆振東部地震・全道停電
無我夢中でおにぎり握り、ラーメン作る
20代 女性 元観光施設職員
私はロープウェイに乗って案内をする乗務員だったのですが、地震の前日の台風でロープウェイのための電線が切れたので、運休が決まっていました。未明の地震の朝、わりといつも通りに起きて、朝一で職場に確認したら、「念のために来て」ということで、出勤しました。仕事だと言われた時には、正直何をするのか分かっていませんでした。
職場にはレストランもあるのですが、そこでひたすら、おにぎりを握ることになったのです。おにぎりを握っている時は、数も多く無我夢中だったのですが、こんなに握る日があるのかと思いました。おにぎりを配ったあとは、ひたすら皿を洗いました。2日目も仕事に行って、ラーメンのお店も開けていたので、バスの運転手、添乗員向けに、ラーメンを作っていました。
ロープウェイの電力も戻って職場に復帰したら、ツアー中に旅行先の再開を待っていた人たちが一気に来たのですが、北海道が全部ダメという印象が強かったようでお客様がまた減りました。でも、その後は「元気です北海道」キャンペーンのおかげで、うちは結構、助かりました。
率直に、冬じゃなくて良かったと思いました。気温が下がるところなので、停電でストーブが点かないと生死に関わります。