シリーズ 一日前プロジェクト(第33回)

もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと

親のしつけに感謝~我が家の防災教育はとてもシンプル~!(岩手県宮古市 60代 女性 元校長)

東日本大震災(平成23年3月)

私たち6人姉弟は、地震が起こるといつも、「地震だ、逃げろ!それー」って、ランドセルを背負って近くの山に逃げました。ランドセルが空っぽだからと教科書をとりに行こうとすると、「絶対に戻るな!」と言われました。
夜は公民館へ逃げました。真っ暗でも着られるように服をたたんで順に枕元に置いて寝ること、すぐに外へ出られるように玄関の靴を揃えておくことが我が家の決まりでした。
東日本大震災の日も、迷わず逃げることを選びました。地震が起きたのは5時間目の授業中。校舎がメキメキと揺れる中、生徒を集め、一枚ジャケットを羽おらせ、中学生には小学生を手伝わせて避難しました。
私の両親は昭和三陸津波で家族を失っています。それだけに、子どもたちに津波の恐ろしさを徹底して教えてくれたのだと思います。とてもシンプルな分かりやすい防災教育でした。

https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/index.html

被災者の実体験を聞く事ができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることが出来ます。家庭はもちろん、地域や職場等、
さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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