1−7 　平成17年ＪＲ西日本福知山線列車事故に対してとった措置

1−7 　平成17年ＪＲ西日本福知山線列車事故に対してとった措置

（１）警察庁における対応

警察庁においては，4月25日午前9時45分，「警備連絡室」を設置，同日正午には「対策本部」を設置して，情報の収集，関係機関との連絡調整及び警察広域緊急援助隊の派遣調整等に当たった。また，機動警察通信隊は，ヘリコプターテレビシステム等を使用して，警察庁，官邸等へ危機管理上重要な現場映像の伝送等を実施した。さらに，兵庫県公安委員会からの援助要求を受けて，4月25日から28日までの４日間，大阪・滋賀・京都・奈良・和歌山の各府県警察広域緊急援助隊延べ約170名を同県内に派遣し，同隊は救出救助活動等に当たった。兵庫県警察では，「突発重大事案対策本部」を設置して，情報収集，救出救助等の災害警備活動に当たった。

（２）防衛庁における対応

防衛庁においては，11時04分に兵庫県知事から災害派遣要請を受け，人員約40名をもって，救助活動を実施した。

（３）消防庁における対応

消防庁においては，4月25日9時40分災害対策本部を設置，情報収集体制及び緊急消防援助隊の連絡調整等の強化を図るとともに，同日10時40分兵庫県知事からの要請を受け，大阪府，京都府，岡山県に対し順次緊急消防援助隊の出動を要請した。緊急消防援助隊は，救助・救急活動のために延べ74隊（航空部隊を含む。），隊員270名の応援を実施した。また，消防庁から３名の職員を現地に派遣した。