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※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
サンフランシスコ湾地域のHAZUS地震被害測定における官民パートナーシップについて
 

カルフォルニア州、サンフランシスコ湾岸地域の地震リスク
 
サンフランシスコ湾岸地域は、米国内で最も地震リスクの高い地域のひとつである。サンフランシスコ湾岸地域南部の田園地帯の中心部に位置し、住民数300,000人のローマプリータ(Loma Prieta)に1898年に発生した地震(M=7.1)は、100億ドル近い経済的損失をもたらし、政府は復旧計画の支援金として2億5000万ドルを超える額を支出した。この地域に将来予測されている地震は、再度人命を奪い、10億ドル単位の経済的損失を与えて、経済を破綻させると予測されている。

 米国が実施した地質調査の結果から、サンフランシスコ湾岸地域周辺の9つの郡の市民(500万人)は、今後30年間にマグニチュード6.7またはそれ以上の大きな地震を、少なくても1回以上経験する確率が高いことが明らかになった(アメリカ合衆国地質調査、1999年)(図 2)。連邦緊急事態管理庁(FEMA)、カルフォルニア緊急サービス局、地方自治体、公益事業体、大学および産業界は、予測される将来の地震に対して準備し、被害を軽減することに関心を寄せている。


図 1 連邦緊急事態管理庁(FEMA)のHAZUS被害評価プログラムの開発は、連邦緊急事態管理庁(FEMA)の危機管理業務の被害測定に関連する使命の中核をなしている。
図 2 サンフランシスコ湾岸地域内の被害をもたらす規模の地震が発生する可能性のある地区(アメリカ合衆国地質調査、1999年)

図 3 サンフランシスコ湾岸地域を構成する11の州

 以上のような理由から、連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、将来の地震による被害を軽減する目的で開発されたHAZUSソフトウェアの第一回目の実施場所に、サンフランシスコ湾岸地域を選択した。このプロジェクトの対象地域には、サンフランシスコ、サンマテオ、サンタクララ、コントラコスタ、アラメダ、ソラノ、ナパ、ソノマ、マリン、サンタクルーズおよびモントレーが含まれる(図 3)。  

 

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