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EPCF
※「国土庁防災局」は、2001年より、「内閣府(防災部門)」になりました。
地震の技術シミュレーションネットワーク(NEES)
 

 さらに、NEESプログラムはNEES装置を研究集約的な共同研究環境に備えることで、研究と教育の統合を育成することを目指している。NEESの受賞者は装置を設計、構築し、適切なプロジェクト管理と2014年9月30日まで、装置を国家の共有資源として運用、維持するよう期待される。NEESの研究装置受賞者はホストの施設で既存の地震技術装置の継続的使用とサービス品質を維持しなければならない。NEESの資金調達は2004年9月30日まで、NEESの研究装置の維持と運用費用を含んでおり、その時には全てのNEESの装置は完全に運用可能な状態になると考えられている。2004年9月30日以降、NEES研究装置はNEES管理協会の協力と管理のもとで、2014年9月30日まで、国家の共有装置として運用され続ける。

 NSFのNEESウエブサイト<http://www.eng.nsf.goc/nees>は、選ばれた地震技術ウエブサイトとNSFのNEESプログラム要請の準備を支援するNSFが管理するサイトの訪問情報へのリンクを含んでいる。NEESプログラムの開発を導く種々の側面に焦点を絞るため、いくつかのワークショップが開かれている。これらのワークショップから入手できる出版物の一覧表が以下に示されており、NSFのNEESウエブサイトのリンクからアクセスできる。

「米国における地震技術研究と試験能力の評価」地震技術研究学会:文献WP-01AおよびWP-01、1995年9月
「地震技術における実験施設の主導権:更新、拡大および利用の活動計画」 NSF報告、1996年1月
「構造的、地震学的、海岸地震技術地震シミュレーション設備を持つ国家ネットワークの開発」カリフォルニア大学デービス校、1999年4月(ワークショップ 1998年5月)
「津波研究設備のためのNSFワークショップ報告」1998年、NSFワークショップ報告

 

3. NEESシステムの説明
 
NEESシステムは二つの相互連結したサブシステムを支援するエンドツーエンドの接続を提供する。それは、(1)分散NEES実験研究装置と接続するサブシステムの運用と一時的貯蔵庫の提供を行う、(2)コンピュータ計算を可能にするコンピュータサブシステムと地震技術研究のための分散シミュレーションである。運用サブシステムは準リアルタイムのビデオ映像を利用する地理的に分散された共有使用のNEES研究装置を使用して実験に参加する遠隔観測と遠隔運用を提供する。コンピュータサブシステムは研究者が実験を計画し実行するために外部データを使用出来るようにする運用サブシステムにリンクされ(たとえば、物理実験の入力として実際のあるいはシミュレ−トされた地震データを使用する)、実験結果を分析し、数値シミュレーションを実施し、データを可視化する。

 システム統合の受賞者は、必要なソフトウエアおよびハードウエアを識別し、取得し、統合することを含むNEESシステムの設計と実行を行う。これは、NEES共同で個々のNEES装置サイトをネットワーク化するNEESプログラムの目的に適うNEES装置賞に対する実現可能なサイト固有のハードウエアとソフトウエア要件を識別することを含む。NEESシステム統合受賞者は共同研究のためのネットワーク構想をNEES装置受賞者と一緒に完成させる。システム統合受賞者はネットワーク専用のワークステーション、特殊プロセサ、NEES装置インターフェース、NEES装置施設内のLAN、ホスト施設の設備とのインターフェース、ホスト施設のインターネットとの高性能インターフェースなどのサイト固有のLAN装置を特定する。NSFはシステム統合受賞者がシステム統合賞の日付の2年間で2つのサブシステムの実用的なプロトタイプを開発し、2004年9月30日までに完全に運用可能なNEESシステムを完成させることを期待している。

 NEESシステムは研究者がデータベースの一時的貯蔵庫、ユーザーが開発したシミュレーションソフトウエア、モデルを用いたシミュレーションと可視化するために使用するモデルにアクセスできるようにする。システム統合受賞者は地震技術研究共同体とともにデータセットとユーザーが開発したシミュレーションソフトウエアの収集手、処理、検索、普及手順を定義するために広範囲な活動を行い、NEESシステムの一時的貯蔵庫を構築するためにこれらの手順を実行する。システム統合受賞者は2004年9月30日までにこの一時的貯蔵庫を構築し運用する責任を担う。

 NEESシステムの開発は3つの主要ソフトウエアレイヤーの構成を構築することを含む。それらは、ホスト装置サイトの装置とのプログラムインターフェース、データベースのクエリと検索インターフェースを含むネットワーク化された共同研究を可能にするために必要な「ミドルウエア」、ネットワーク化された数値シミュレーション能力を含むアプリケーションの開発と運用環境である。埋め込まれたソフトウエアとプロセサを含むNEES研究装置のソフトウエアは、実験の検査期間で、遠隔観測と遠隔操作による参加を可能にするように適応しなければならない。

 NSFは提案者にNEESシステムの設計開発と費用見積の根拠となる参照すべきネットワーク構想を提供する。このネットワークは2004年までに準リアルタイムでNEES研究装置からの読み出し情報(「遠隔観測」)の普及を完成させることを目的としている。提案者は別の設計を提案してもかまわない。しかし、代替案に関する設計仕様とシステム費用はもちろんのこと、代替案の理論的根拠を用意しなければならない。参照すべきネットワークはNEES装置施設からホスト施設あるいはリモートホストサイトのインターネットインターフェースをギガビットイーサーネット(1-10Gb/s)で結ぶ。初期のホスト施設あるいはホストサイトの共有インターネットアクセスは最低T3(45Mb/s)でなければならない。あるいは直接装置施設からインターネットへ私有のネットワーク接続をする場合は最低数10Mb/sでなければならない。2004年までにWANによるギガビット/秒のアクセスが達成される。これは段階的に行われ、NEESの装置の据付はまずギガビットイーサーネットを使用し、将来の拡張を可能にし、必要ならばホスト施設あるいはホストサイトのLANをその後グレードアップするか、施設から直接接続するためにバイパスを行う。

 

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