東海地震対策

12−3 神奈川県西部の地震の危険度の試算

1 概説

 この試算は、南関東地域直下の地震のうち、本県に最も大きな影響が想定される神奈川県西部を震源とするマグニチュード7クラスの地震が発生した場合を想定して行ったものである。
 試算にあたっては、地質や地盤、海岸現況等の基本データを利用し、過去の地震被害例を参考に数値計算を行い、地震動・液状化危険度及び津波波高の想定をしている。これらの結果を基に、地震動・液状化、人工造成地及び山・崖崩れに起因する建物被害の試算をしている。

2 危険度の概要

(1) 想定される地震動等
 県東部地域のうち、震源に近い伊豆半島北東部から内陸部にかけて、震度6を超える地域が想定され、これに伴い液状化危険度の高い地域も存在する。
(2) 想定される津波
 相模湾に面する熱海市、伊東市など、伊豆東海岸沿岸で高い津波が想定される。
(3) 地震動・液状化等による建物被害
 想定地震により震度5強以上の揺れの発生が想定される県東部地域を中心とする29市町村を対象に試算した。

被害要因 被害区分 被害棟数
地震動・液状化 大破 14,359
中破 48,901
一部損壊 71,300
人工造成地 大破 2,650
中破 7,949
山・崖崩れ 大破 784
中破 1,827
対象建物棟数(平成2年4月1日現在) 570,362
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