
問い合わせの前に
ボランティアは、まず、自分で調べるところから
現地への電話での問合せは、現地の人力・回線の負担を費やします。テレビ・ラジオ・インターネットで、みずからが積極的に情報収集することからはじめましょう。まずは、県の「災害ボランティアセンター」のホームページ(無ければ、県庁や県社会福祉協議会の)を見てみましょう。現地への問い合わせは、その後に、熟慮のうえ行ってください。また、連絡手段は、各ボランティアセンターの指定する手段で行ってください。その際には、資格や特技、車両持込みの有無などを伝えた上で、参加の可否の確認を。
長期的な観点では、被災地の周辺地や過去の被災地にも興味を持ち、その地を訪問したり地産品を購入することも、被災者の自立を支える立派なボランティア活動です。まずは「正確に知ること」そして「身近なところから行動に移すこと」から、はじめてみてはいかがでしょうか。
ボランティア(個人)の方へ
大規模な被害を受けた地域では、物資も人力も、一定の単位で、現地のルールに従って動く必要があります。また、ボランティア・ニーズは日々刻々変化しています。現地で不要な人材になって気まずい思いをしないよう、必ず、現地ボランティアセンターの情報を収集し、登録し、その指示のもとで行動してください。治安上の問題もありますから、勝手に個別訪問したりすることは避けてください。
最近は、ボランティアセンターや有力なボランティア団体が協働して、初めての方も参加しやすい「ボランティアバス」「ボランティアパック」などを企画していることがありますので、現地ボランティアセンターや、お近くの防災ボランティア団体のホームページを御参照ください。
【大学・短大・高専の学生の方へ】
ボランティア活動に参加した場合に修学上の配慮等の事務連絡が文部科学省からされています。 →[詳細pdfファイル]
ボランティア(団体)の方へ
ボランティアセンターやボランティア団体を支えてくれる人々・しくみがあります
寄付者から被災者へ援助が円滑かつ確実に伝わるためには、お知らせ・募集・分類・輸送・配布など、多くのひとびと・組織・行政の協働が不可欠です。活動入りや物資搬入の前には、必ず現地ボランティアセンターに連絡をとり、その指示に従って行動してください。どなたの・どんな善意も無駄にしないために、真に役立つ・持続性のある活動のための御協力をお願いします。
また、現地では、物資も人力も細かい差配が困難です。域外で、あらかじめ現地で扱いやすい規模で現地入りするようご配慮ください。物資は配りやすい単位で、人力ではあらかじめチーム分けや、往路で参加者に心構えなどを伝達できる、ボランティアバス・パックなどが喜ばれてるようです。その際も、大前提として、ニーズの把握のためにも、受け入れ態勢のためにも、必ず現地ボラセンと密な連携をとってください。
【活動助成金の情報】
被災地で、現在・あるいは今後活動予定の、ボランティアグループ・NPO・災害ボランティアセンター関係者のみなさまは、それぞれの活動経費も「共同募金」の資金助成の対象となりますので、ぜひとも積極的な申請を。詳細は→こちら[pdfファイル]
実際にボランティア活動に行く方へ
状況は刻々変化しています。次の豪雨が迫っていたり、余震があったり、晴れていても地盤が緩んでいたり、避難指示が出されている場合もありえます。活動に行かれる直前にもテレビ、ラジオのニュース、気象情報、及び、現地ボランティア本部のホームページ等で、最新情報を必ず確認し、その指示に従ってください。
また、初めて参加される方やそうでない方も、災害ボランティアセンターの情報収集をし、事前に、装備や心がまえ等を予習・再確認しておきましょう。災害ボランティアは地元に負担を掛けないのが大前提です。間違っても自分が助けられる側にならないよう、体調の管理やケガの防止に万全を期してください。
現地は本格的な冬に入ります。避難勧告解除から降雪期までの短期決戦型部屋片付けに加え、積雪期間中の避難住宅・復興住宅ケア、さらに雪かき雪下ろしなど、それらに対応する新たな装備や新たなスキルが求められてきます。今後ますます一層、ボランティアセンター相互間、センターとボランティア間で連携を密にし、新たな知恵を出し合う必要性が高まってくると見られます。