
活動スケジュールの変更に対する備え
本行事は全国から高校生が集合し体験学習を行うため、様々な要因により当日の行事の進行が当初計画から変更される可能性が高いと推測されていた。このため、スケジュールを変更する要因として以下の事項を想定し、事前に対応方法を検討した。また、これ以外の要因もあり、当日は活動スケジュールを一部変更して実施した。
(1)当初から予測していた事項
項 目 | 予測項目 | 対処方法 | 備 考 |
スクール会場への集合状況 | 前日の鉄道、航空機などの運行状況により前泊者の到着遅れや来られない場合が想定された。また、当日の鉄道の運行状況によっても当日集合者の遅れが想定された | 1.鉄道会社へ運行状況の確認 2.テレビ、ラジオからの運行情報収集 3.遅刻者対応マニュアルの作成 | 前日、当日とも交通機関は順調に運行され、全員集合時刻までに集合した |
移動時間 | 当日の交通状況によりオオサカサンパレスと高須町住宅の移動時間が大きく変わる可能性があり、活動全般に影響する | 1.移動ルートとしてメインルート(名神高速道路)及びサブルート(阪神高速道路)を設定 2.テレビ、ラジオによる交通情報の収集や、先発する現地調整班から情報提供 | 当日は往路、帰路とも渋滞はなくスムーズな移動となった |
マスコミ対応 | 参加者が高校生ということもあり、マスコミの取材活動が予測され、これが参加者の活動の妨げになる場合も想定された | 体験活動中に、ある程度の作業が終わった時間帯を選んで参加者へのインタビュー等の時間を設ける | 取材活動は非常に多かったが、インタビュー時間を設けることで各社と合意した |
住民からの苦情 | 行事実施による騒音の発生などによる苦情などが想定された | 自治会を通じて、チラシによる全住民への周知及び十分な調整を図った | 当日の行事内容について問い合わせを受けた程度であった |
活動スケジュール | 作業時間や住民との交流時間の延長が想定された | 1.各班ごとの作業量を勘案して、配属する人数を決める 2.住民との交流はその場の状況により活動時間を延長することとし、その分はディスカッションを短縮する | 開講式、オリエンテーションを可能な範囲で短縮することを事前に決めておき、高須町住宅へは当初予定より15分程度早く到着した。また、同住宅内での活動が延長したため、ディスカッションの時間を短縮して対応した |
天候等 | 当日の天候(雨or雪)により作業スペースが取れなくなることや住民の昼食スペースが不足することが想定された | 1.各棟1階のピロティホールの活用 2.集会所の和室を予備室として確保 | 当日は小雨であったが、地元ボランティアがテントを準備していてくれた。また、昼食時には雨も上がり当初予定どおりに実施した |
集会所が使用できない場合 | 冠婚葬祭等により集会所が使用できない可能性がある | 住民感情を配慮するため事前に自治会と実施の可否を含め協議の結果、ピロティホールで活動を実施することにした | 当初予定どおり実施した |
住民の参加数(1)(参加者が少ない場合) | 住民の参加者を約200名程度と想定したが、特に子ども(キッズプラザ)の参加者不足が想定された | 1.自治会役員等が住民に参加を呼びかける 2.当日キッズプラザ担当者を他の担当に組み込む | 住民の参加は150名程度であった。子どもたちも10名程度参加したため、予定どおり実施した |
住民の参加数(2)(参加者が多い場合) | 炊き出しを高校生の昼食にも想定していたため、住民の参加が多い場合、高校生の昼食がなくなることが想定された | 住民の参加状況から推測し、不足が見込まれる場合は周辺の商店などで弁当などを仕入れる | 150名程度の参加であったため、住民と一緒に食事をとることができた |
高校生のまとまり | 初対面の高校生たちであり、共同作業が円滑にできない場合が想定された | 指導者や地元ボランティアの強力なリーダーシップの発揮 | 住宅到着時にはまとまりはあまり見られなかったが、作業の経過とともに非常にまとまった |
項 目 | 発生項目 | 対処方法 | 備 考 |
使用器材の後片付け | 雨のため設置したテントの後片付け及び使用器材(鍋など)の洗浄が、当初想定時間より大幅に延びた | 全員で作業にあたった | 住民との交流時間の延長と合わせ、作業終了時刻は、1時間程度遅くなり、ディスカッションを短縮した |
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