全国防災まちづくりフォーラム:仙台

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「第1回全国防災まちづくりフォーラム」の概要


(1)実施要領

①「全国防災まちづくりフォーラム」の開催趣旨


近年、個人や地域の諸団体、NPO等の防災まちづくりの活動が広がりを見せてきている。その中には、防災を主目的として始まったものでない地域の活動が、何かのきっかけで防災の関心を高めた例も少なくない。一方、大災害から時間が経つと防災意識が低下しがちとなり、市民の手のよる防災活動は継続面で苦労が多い。このような状況を踏まえ、平成16年10月に「民間と市場の力を活かした防災力向上に関する専門調査会」がとりまとめた「民間と市場の力を活かした防災戦略の基本的提言」では、防災まちづくりの動きを支援するため、先進事例等の情報提供や地域内・地域間の支援などへの取り組みを提言している。
これを受け、内閣府では全国の防災まちづくりに関わる推進者が集う場として「全国防災まちづくりフォーラム」を開催し、各地域における防災まちづくりの状況を報告し合い、知識・ノウハウを交換し、相互に励ましあう機会を提供することとした。これにより防災まちづくりに関連した地域内及び地域間の交流を支援し、防災まちづくり活動を活性化させ、関係する市民・団体に永続的な活力を養っていただくことをめざすものである。
本年は9月2日~5日に仙台市で行なわれる「防災フェア2005」(参考参照)にあわせ、「第1回全国防災まちづくりフォーラム」と題し、防災まちづくり関係者が自らのすすめる防災まちづくり活動を相互に発表しあうイベントを、講演会や展示とともに開催した。
②実施要領
■日 程
平成17年9月4日(日) 10:00~18:00
■場 所
アエルAER5階 仙台市情報・産業プラザ ネ!ットU多目的ホール(仙台駅直近)
 
■実施主体
主催:内閣府、仙台市、(社)日本損害保険協会、防災週間推進協議会
後援:仙台商工会議所、仙台防火委員会
■プログラム
【午前】(参加者数 約50名)
・NPO法人日本公開庭園機構のリレーシンポジウム
【午後】(参加者数 約120名)
・全国防災まちづくりフォーラム活動発表会
(22団体:仙台市及び宮城県内団体9、県外団体13)
・(社)日本損害保険協会“ぼうさい探検隊”マップコンクールの紹介
・全国防災まちづくりフォーラム審査講評会
・懇親会(参加者等の交流会)(17:40~18:00)
■展示(防災まちづくりフォーラム関連展示)
・防災まちづくりフォーラム参加団体(一部)の展示

 

(2)実施内容
①全国防災まちづくりフォーラム活動発表会(13:00~15:50※時間は実施時間/以下同様)
1)主催者挨拶
・内閣府大臣官房審議官       武田文男氏
・仙台市副市長           櫻井正孝氏
  ・(社)日本損害保険協会常務理事   吉田浩二氏
2)活動発表
■発表の順番、方法
類似の活動を行なっている仙台市及び宮城県内の活動グループと県外の活動グループが交代で発表する。
1グループ5分間。発表の形、方法は自由。
 

②全国防災まちづくりフォーラム審査講評会(17:20~17:35)
1) 審査方法・審査員
・審査員と発表グループによる投票結果を踏まえて、審査員による各賞の審査が行なわれた。(16:20~17:20)

 

  

大岩2丁目自主防災会は最優秀・日本損害保険協会賞を受賞

  

応用賞、最多得票賞のダブル受賞の宮城県建築士会土井氏(右)と、
審査員特別賞受賞鍵取ニュータウン町内会長京谷国雄氏

3) 伊藤滋審査員長講評


今日は22の事例を私たちは本当に勉強させていただいた。専門家といえども知らないことがこんなにもあったのかという印象を審査員の皆さんもお持ちと思う。私は今日の話をお聞きしながら、時代は変わっていると思った。防災とか防犯とか、安心と安全に関わることは、役人と学校の先生がもっともらしいことを言って20世紀は済んできた。21世紀はNPOのような非常に元気な活動が展開され、役人と教師はそれを勉強するという状況になってきたかと思っている。
もう一つ重要なことは、今日発表なさった方は比較的ご高齢で、私と同じ世代の方がきちっと発表なされていて、ああ我々はまだ大丈夫だ、高齢者も世の中にい続けられる領域がこんなにも広く展開していると思った。これも21世紀になって新しい生きざまが展開されたということで、今日はいい機会を皆様から与えて頂き感謝している。
小泉総理が日本の自然災害に関し、「国民の皆様方がいろいろな点で準備をすることを継続するように、災害に取り組む活動を“国民運動”として長く展開するように」と言われた。その第1回が仙台からスタートする。そういう意味でも今回のフォーラムは意義のある機会になった。こういう意味でも皆様のご協力に感謝いたします。
最優秀賞の「大岩2丁目自主防災会」は長い歴史を背負う自主防災組織で、「東海地震で静岡は大変だ」といわれたときから活動されてきた。最近取り組み方を改められたと言われたが、取組みを変えるという節目節目の仕事は非常に大事だ。いってみれば日本の巨大地震対策のスタートからずっと防災まちづくり活動を継続されてきた“正統派中の正統派”の活動ということで最優秀賞にさせていただいた。
審査特別賞は当初の予定にはなかった賞だが、鈎取ニュータウン町内会の『出さない君』が審査員の中で非常に分りやすいと好評で、表彰の対象とすることになった。

 

 

審査員長:伊藤 滋 早稲田大学教授

    

応用賞、最多得票賞のダブル受賞をした
(社)宮城県建築士会(左)

4)懇親会(17:40~18:00)

・審査講評会後、発表グループや参加者、審査員等フォーラム関係者
の交流を目的に、発表会場で立食パーティー形式の懇親会が行われた。

 

 
 

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内閣府政策統括官(防災担当)

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