【北海道南西沖地震教訓情報資料集について】
平成16年(2004)年12月26日に発生した「スマトラ沖地震」のよる大きな津波災害が記憶に新しいところですが、我が国においても「平成5年(1993年)北海道南西沖地震」による津波災害で230名の死者・行方不明者が出ました。
北海道南西沖地震は、平成5年(1993年)7月12日22時17分ころ発生しました。気象庁の発表では、この地震の震源は北緯42度47分、東経139度12分、深さ34㎞であり、マグニチュードは7.8で、関東大地震に匹敵する地震でした。この地震にともなう大津波の打ち上げ高は、31.7メートルが観測され、国内で今世紀最大なものでした。
この津波が、地震発生後、わずか5分で奥尻島に到達し、大きな被害をもたらしました。北海道南西沖地震に限らず、地震によって繰り返される被害の一つでも軽減できるかが大きな課題となっています。
「北海道南西沖地震教訓情報資料集」は、地震による地域社会への長期的影響の実態を踏まえ、災害情報の「体系化」、「共有化」、「継承化」が図れるように被災後に起きた事態への対応を初動段階、応急復旧から復興に至るまでの情報を収集・整理し、データベース化したものです。将来起こると想定される地震に対し、中央・地方の防災関係機関が参考となる情報を見出し、適切な対応に資することを目的として取りまとめたものであります。ぜひ、多くの防災に携わる皆様をはじめ、多くの方々にご活用いただきたいと考えております。
教訓情報資料集の概要
教訓情報資料集の活用方法