グラビアを活用した防災マニュアル「彼女を守る51の方法」【彼女を守るプロジェクト】
特徴
1. グラビアの活用など、まずは若い世代に「手にとって読んでもらうこと」に配慮した内容となっている。
2. 本書のコンセプトをもとに、漫画の製作や防災イベントの開催など、様々な媒体・手法による若い世代への働きかけが行われている。
概要
「彼女を守る51の方法」は、マグニチュード7.3の直下型地震による大規模な震災に遭遇した若い男女のストーリーを題材に、若い世代に対し、震災時に必要な知識やノウハウを提供することを目的とする防災マニュアルである。
また、本書のコンセプトをもとに、漫画「彼女を守る51の方法」の刊行、若者や女性をターゲットにした防災イベント「サバイバルゲーム『彼女を守る51の方法』in六本木ヒルズ」の開催など、様々な新たな試みが行われている。
防災マニュアル(表紙) | 漫画コミックス(表紙) |
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目的
本書の前書きには、以下のような文章が示されている。
大地震に見舞われたら、あなたは恋人を守ることができますか。
本書では、彼女を守る方法と、震災時に必要となる基礎的な知識を集約しています。
自分にできることと、できないことをわかっているだけで、被災地での展開は大きく変わってきます。さらにそれが1人ではなく、彼女を同行しているのであればなおさらです。「自分だけではなく彼女も守るためにはどうすればよいのか」という本書のテーマは、「大切な人を守る」という現在の防災対策のテーマそのものと言えるでしょう。
経緯及び活動状況
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1. 制作のきっかけとなった基本的なコンセプトは、以下のとおり。
統計上、若い世代は、死ぬまでに最低2回の巨大地震に遭遇する。
近い将来必ず襲ってくる巨大地震との戦いのキーワードは、「若い世代の防災力の向上」。
そのためには、若い世代に防災・減災メッセージを伝える知恵と戦略(メディアとセンス)が重要である。
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2. 「彼女を守る51の方法」(2005年5月:初版第1刷発行)は、マグニチュード7.3の直下型地震による大規模な震災に遭遇した若い男女のストーリーを題材に、必要な知識やノウハウを提供することを目的とする防災マニュアルであり、以下のような構成となっている。
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(1)Survive(被災直後の対応)
地震時の安全の確保、情報確認・情報連絡、水・食料の確保など
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(2)Refuge(被災直後の混乱が落ち着いてからの対応)
避難所への避難、心のケア、移動手段など
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(3)Life(避難所生活における対応)
食事、トイレ、ゴミ処理等の避難所生活における課題など
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(4)防災ライフスタイル(日頃からの備え)
近所付き合い、備蓄、安全な住まい選びなど
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3. グラビアの活用、ストーリー展開に対応した知識やノウハウの整理など、若い世代の読みやすさに配慮した内容となっている。また、阪神・淡路大震災や台湾地震等の実際の災害写真を多数掲載するとともに、巻末には、政府・中央官庁、地方自治体、ライフライン企業等の防災情報関連のホームページリストが紹介されている。
4. 本書のコンセプトをもとに、漫画「彼女を守る51の方法」(著者:古屋兎丸氏、週刊コミックバンチ(新潮社)連載)が刊行されている。また、2006年12月には、若者や女性をターゲットにした防災イベント「サバイバルゲーム『彼女を守る51の方法』in六本木ヒルズ」(主催:耐震補強フォーラム実行委員会)が開催された。
著書等
- (著者)
- 彼女を守るプロジェクト
- (発行)
- (株)マイクロマガジン社
- (監修)
- 渡辺実氏((株)まちづくり計画研究所所長・技術士)
団体名 | 株式会社 まちづくり計画研究所 | |
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