幼児向け防災教育用カードゲーム「ぼうさいダック」【(社)日本損害保険協会】
特徴
1. 幼児・児童が、楽しく身体を動かして遊びながら、災害や日常の危険に備えた行動の「最初の第一歩」を学ぶことができる。
2. 地震、津波、台風など自然災害のみならず、交通事故、火災、誘拐といった人為的ハザードや、あいさつやマナーなどの生活習慣も取り上げられており、防災をトータルな生活の一環として捉えることができる。
概要
「ぼうさいダック」は、幼児から小学校低学年の児童向けの防災教育用カードゲームで、子どもたちが、実際に身体を動かし、声を出して遊びながら、防災や日常の危険から身を守ることや、あいさつやマナーといった日常の習慣について学ぶことができる。
また、「ぼうさいダック」の概要や進め方について解説したビデオも作成されている。
保育園での「ぼうさいダック」(神奈川県) | 幼稚園での「ぼうさいダック」(茨城県) |
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目的
1. 安全・安心の「最初の第一歩」について、子どもたちに実際に身体を動かして遊びながら学んでもらう。
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2. 「ぼうさいダック」の開発に当たり、キーとなった概念は、以下のとおり。
(1)非言語的なコミュニケーション(身体動作の重視)
(2)一次対応の身体化(各ハザードに対する一次行動を「身のこなし」として習得する)
(3)「生活防災」の発想(防災をトータルな生活・文化として捉える)
経緯及び活動状況
1. 「ぼうさいダック」は、(社)日本損害保険協会が、2005年に、防災教育活動の一環として制作した幼児向け防災教育用カードゲームであり、子どもたちが、楽しみながら繰り返しゲームをするうちに安全・安心への「最初の第一歩」(英語では、ファースト・ムーブ(first move))が自然に身につくように作られている。
2.「ぼうさいダック」の概要は、以下のとおり。
(1)幼児から小学校低学年の児童が対象。
(2)大きさは、B4版(数名から十数名を対象とした一斉実施用)とトランプカードサイズ(数名での実施用)の2種類がある。
(3)カードは、12種類(地震、津波、火事、台風、洪水、雷、蜂、道路、誘拐、知っている人(あいさつ)、ひったくり、悪いこと(ごめんなさい))で、計52枚。カード表面にハザードのイラスト、裏面には対応行動(対応の基本となる動作)が、象徴的な動物で表現されている。
(4)ゲーム参加者(幼児・児童)は、進行役(教師など)の指導のもと、ハザードと対応行動の組み合わせ(ペア)を学習する。
(5)基本的な遊び方は、進行役がカード表面(ハザード)を提示し、ゲーム参加者が、それに応じて、すばやく裏面(対応行動)のポーズをとる、というものであるが、ゲーム参加者の年齢や習熟度に応じた様々な遊び方をすることができる。
3. 「ぼうさいダック」の概要や進め方について、実際に幼稚園で行った映像や専門家の解説を交えながらわかりやすく紹介した解説ビデオも作成されている。
4. 日本損害保険協会では、「ぼうさいダック」を活用した防災教育活動を、2005年度には61回、2006年度には37回、2007年度には37回、2008年度には44回実施した。また、幼稚園、保育園をはじめ、高齢者施設、企業、自治体などから、多数の問い合わせや申し込みがある。
団体名 | 一般社団法人 日本損害保険協会 | |
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