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「何とかすっぺ」と無理せず、それなりに前向きに~被災後の農業再建は苦労つづき~

東日本大震災(平成23年3月)

「何とかすっぺ」と無理せず、それなりに前向きに~被災後の農業再建は苦労つづき~

(名取市 60代 男性 農家)

「何とかすっぺ」と無理せず、それなりに前向きに~被災後の農業再建は苦労つづき~のイラスト

ここは米と野菜の複合経営で、少量、多品目の野菜を作っています。それぞれの農家で作っているものを寄せ集めれば店になるというか、いつでも野菜がある状態。田植えの時期や稲刈りの時期を調整しながら野菜を作るのですが、みんなで相談しながらやるのではなく、あうんの呼吸なんですよ。

夏にブロッコリーの種をまくのですが、だんだん日が短くなってくるから、種まきが1日遅れると収穫が1週間くらい遅れます。だから年内に収穫するには、7月後半から8月のお盆までに種をまかないといけないというようなことは経験から分かっていて、主要な作物の間をうめるようなかたちでチンゲンサイとかの軟弱野菜を作ってきました。

なのに、津波で機械がなくなったりして苗を植えることさえ計画的にできなくなってしまいました。家が壊れたり流されたりした人は仮設へ行かなきゃいけないし、建てかえができない人は戻ってこられません。若い人は畑仕事がなければ他に働きにいかなければならないから元に戻すのは難しいのです。

「何とかすっぺ」となると負担になって逆に精神的にもダメージを受けるから、元に戻そうとするんじゃなく、それなりに前向きにやるってことが大切で、それが先につながるのではないかなと思っています。

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