震災から2年半、将来の不安増す仮設生活

東日本大震災(平成23年3月)

震災から2年半、将来の不安増す仮設生活

(釜石仮設団地 60代 男性)

震災から2年半、将来の不安増す仮設生活のイラスト

震災の年の8月にこの仮設に移り、自治会の役員をしています。最後にできた県の仮設で、地元の施設に入れなかった人たちが、いろいろな地域から寄り集まっているため、最初はお互い顔も分からない状態でした。自治会を作ってだんだんコミュニティはできてきたのですが、2年も経つと、気の緩みもあるし、「この先自分はどうなるんだろう」というイライラもあって、わがままな人も出てきます。仮設団地の自治会は、いろんなところから集まって、最後はなくなるものですから、まとめるのは大変なんです。

近ごろ、大学や企業の支援を受けて団地内の有線テレビ放送を始めました。イベントに出て来られない人のために録画して放送するのですが、その編集作業は普通のビデオとは違って技術的にも難しく、時間もかかります。それでも、仮設のコミュニティを良くしようと自治会の事務局はがんばっているし、会長さんは予定がない日を探すのがむずかしいほど忙しい毎日を送ってくれています。

復興住宅へは何人か入ったけれど、これからどっと増えてきます。計画からいうと、来年から本格的になるようですが、3千戸必要なところに50戸ぐらいしかできていないから、まだまだ。私たちも復興関係の委員会を結成して、今動き始めたばっかりです。

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