漁師の父さん、やっと生き残る～「津波」って大変なことなんだ～

（釜石市　震災当時小学４年　女子）

避難する途中に海が見える広場があって、津波は自分たちも見たことがないから、「どんなんだろう」と思って見てみたら、海がありませんでした。

「何でないんだろう」って思いながら、そのまま津波は見ないで行きました。後から知ったのですが、その時は波が引いていて、海が見えなかったのです。

私のお父さんは漁師で、何日かたって生きていることが分かりましたが、津波にのみこまれて死にそうだったみたいです。やっと生き残ったんだという話をいっぱい聞かされました。私はびっくりしたというか、「生きていたんだ」とうれしかったです。

父さんと一緒にいた人が亡くなったことも聞きました。「津波」、「津波」って簡単に言っているけど、大変なことなんだなって思いました。