東日本大震災(平成23年3月)
手厚い支援に感謝し自立を目指す
新地町 60代 男性 社協職員
インタビュー日:2012年9月19日
新地町では現在も多くの団体に様々な支援を継続していただいています。現地でのボランティアもさることながら、福島産の産品を各地のボランティアが販売し、その売上金を寄附してくださるといった活動には胸を打たれます。小学生の長期滞在を受け入れていただいているところもあります。今回の災害を通してつながりの深まった自治体も多く、強いきずなというものを感じています。
今考えているのは、「いつまで支援を続けていただくのか」ということ。そしてどうやって自立すべきかを自治会長や社会福祉協議会などで集まり話合いを続けています。外部からの支援はありがたいのですが、自治体である以上、自立が不可欠です。きずなを大事にしつつも、自治体同士の交流を続けながら、その道を探っているところです。
街づくり、住宅整備、住民の仕事の確保、風評被害の払しょくを含めた農業再開、スポーツ振興など課題は山積しており、それぞれ具体的な計画を策定中です。いまだに津波のつめあとが残る新地ですが、立ち直りつつあるのは確かです。笑顔で過ごせる時間も増えてきた町民とともに、安全で住み心地のいい町づくりを目指して力を合わせていこうと、新地の風景を見るたびに心に誓うのです。
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