忘れちゃいけない! 離れた家族に無事の連絡

東日本大震災(平成23年3月)

忘れちゃいけない! 離れた家族に無事の連絡

新地町 60代 女性 主婦

忘れちゃいけない! 離れた家族に無事の連絡のイラスト
インタビュー日:2012年9月19日

地震が起きたのは家で洗濯物をたたんでいるとき。2階に中学2年の孫がいたので助けに行こうとしましたが、揺れがひどくて駄目でした。少し収まってから恐る恐る階段を上ると、孫は青白い顔でテーブルの下にもぐっていました。そこに息子が帰宅。私は息子に促されるまま孫と愛犬を車に乗せてメチャクチャになった家を脱出しました。ほどなくして息子の嫁と合流でき一緒に高台を目指しました。ようやく落ち着き、とりあえず家に帰ったのは夜になってから。その日はいつでも移動できるようにと、車内で一夜を過ごしました。息子は役所勤めのため終日別行動でした。

翌朝、目を覚ましてぼんやりしていると、夫が帰ってきました。夫は埼玉に出かけていたのですが、地震のことを知ってあわてて帰宅したのです。私たちのことを心配しながら、1人で、通行可能な道路を探し探しやっとたどり着いたそうで、ひどく疲れていました。考えてみると、私は逃げるのに精一杯で、夫に連絡するのをすっかり忘れていたんです。横須賀で暮らす妹も寝ずに連絡を待っていてくれたと後で知り、本当に悪いことをしたと心から申し訳なく思いました。

時間が戻るなら、逃げて落ち着いた段階で、まずは離れている家族に無事を知らせたいと思います。

thh25066

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.