職員の安否確認に1週間 ~作っておくべきだった連絡網~

東日本大震災(平成23年3月)

職員の安否確認に1週間 ~作っておくべきだった連絡網~

気仙沼市 40代 男性 鉄工所社長

職員の安否確認に1週間 ~作っておくべきだった連絡網~のイラスト
インタビュー日:2012年9月24日

静岡県静岡市の造船所に出張に出かけていて、気仙沼に帰る途中で地震に遭いました。ラジオをつけると、これから10メートルの津波が到達すると警報が流れていました。話し半分・・・せいぜい3メートルぐらいだろうと判断して、最初に会社に電話を入れて、社員に避難するように指示をとってから、家族と連絡を取りました。たまたま山の方にある自動車教習所に向かっているという娘と山で合流することができ、気仙沼高校の駐車場で一晩を明かすことになりました。

翌日、社員から携帯メールで写真が送られてきて、ダメージを受けた会社を見たときは「みんな死んでしまったのでは・・・」と思ったぐらいのひどい光景でした。とにかく会社の様子を確認しようと、現場に向かったものの途中のがれきをかきわけなければならず、それはそれは大変な惨状だったのです。

まず、社員の安否を確認するために、電話が通じなかったのでメールアドレスのわかる社員には、メールを一斉送信して、アドレスのわからない社員には、わかる人から転送をしてもらうことにしました。社員全員の無事を確認するまでに、1週間ほどかかりました。

今回のように通信が不通になったとき、連絡網をどうするかを、日ごろからきちっと打合せをしておかないといけないと反省しました。

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