プールの水をバケツでトイレに ~実は使えた受水槽~

東日本大震災(平成23年3月)

プールの水をバケツでトイレに ~実は使えた受水槽~

気仙沼市 50代 男性 市民会館職員

プールの水をバケツでトイレに ~実は使えた受水槽~のイラスト
インタビュー日:2012年9月23日

私は昭和53年の宮城県沖地震も経験していますが、今回の地震は今までに体験したことのない揺れと長さでビックリしましたし、とても怖かったです。

その日は、いくつかのイベントが行われていて、一つ大きなイベントが終わり、大勢の人がホールから出てくるところでした。すぐに外に避難するように指示しましたが、一部の方たちが、簡易テーブルの下に避難して、動こうとしてくれません。天井が落下する危険性だってあります。仕方がないので、一緒にテーブルの下に避難しましたが、もっと強く言って外に避難させるべきだったのではないかと反省しています。

夕方、市民会館を避難所として開設しましたが、当日は650人ぐらいの人が避難してきて、玄関の二重扉のところまで人があふれていました。そのうち電気が止まり、水洗トイレが使えなくなってしまいました。近くの学校のプールからバケツを借りて水をくみだし、トイレに使用することにしました。受水槽に20トンの水がありましたが、ポンプが200ボルトで使用できませんでした。

17日に電気は復旧しましたが、後から、受水槽の水は電気を使わずに使えるということがわかりました。事前に設備のことをちゃんと把握しておくべきでした。

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