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捜索の自衛隊に「まず道路から行方不明者を」と地図~がれきの上に消防団立ち国道示す~

東日本大震災(平成23年3月)

捜索の自衛隊に「まず道路から行方不明者を」と地図~がれきの上に消防団立ち国道示す~

宮古市 40代 男性 市役所職員

捜索の自衛隊に「まず道路から行方不明者を」と地図~がれきの上に消防団立ち国道示す~のイラスト
インタビュー日:2012年9月10日

国道の上の流されてきた家屋を早く撤去しないと道路が通れないので、道路啓開(けいかい)が、まず必要でした。

地震翌日の12日の朝早く、田老地区にも自衛隊が来ました。最初に入ってきた自衛隊の部隊が受けている命令は、行方不明者の捜索です。続いて生活支援とか、炊き出しの方になってくるわけですが、不明者の捜索の指示を受けている自衛隊に道路啓開を頼んでも無理なんです。

なので、地図を広げて、国道の上を指示して「ここの捜索を優先してお願いします」という頼み方をして道路啓開をやりました。消防団員に、がれきの上に立ってもらって、ここが国道だということを示してもらいました。土地をわかっている人が、ここの下に国道があるんだということを教え、自衛隊がそこを優先して行方不明の捜索をしていくというやり方をしました。

住民の方には、避難所から何時に出て何時にもどるかといったこともメモしてもらい、携帯電話の番号も把握して、家屋の解体の了解や立ち会いとか、自衛隊に荷物を出して運んでもらうとかの連絡をとれるようにして、道路啓開を早めに終わらせることができました。

また、側溝の中のがれきも片づける必要がありましたが、「側溝の中にも遺体があるかもしれない」という見方で、自衛隊に協力してもらい、がれきを撤去することができました。

そんなこんなで、自衛隊の撤収は、1カ月後の4月11日。それまでに、遺体の捜索もローラー作戦で3回くらいやって、もう行方不明者もいない、遺体もないでしょうという状態になっていました。

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