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「怒られてもいい」と割り切って誘導 ~「田老(たろう)の人はグリーンピアに」と避難所集約~

東日本大震災(平成23年3月)

「怒られてもいい」と割り切って誘導 ~「田老(たろう)の人はグリーンピアに」と避難所集約~

宮古市 40代 男性 市役所職員

「怒られてもいい」と割り切って誘導 ~「田老(たろう)の人はグリーンピアに」と避難所集約~のイラスト
インタビュー日:2012年9月10日

3月11日、田老地区の市街地から離れた高台の公共リゾート施設「グリーンピア三陸みやこ」に避難してきた人たちが入ったのは、ホテルの中の廊下とかでした。

避難所として指定していたのは、「グリーンピア三陸みやこ」にある体育館で、ホテルの中ではなかったのですが、当日は、非常に寒くて体育館ではだめだった。ホテルの中では、お風呂もやっていましたし、そっちじゃないとだめだった。

計画上では体育館でした。震災の起きる前は、避難所経費の問題で冒険できませんでしたが、実際にはいけるかなと思っていた。本物が来たら、そんなこと言ってられないと。

実際には、グリーンピアで仕切っていたのは、私のかつての上司が退職後に働いていた。避難してきた人がホテルの中に入っていっても、避難場所は体育館の中ですよと言う人もいなかったということです。

田老地区では、避難所が10か所ほどできていましたが、想定外で環境が良くないところもいつまでもそのままにして置けませんし、学校もできるだけ早めに再開しないといけない。ですので、1か月でみんなが住めるグリーンピア1か所に避難所をまとめ、ほかの避難所を閉鎖しようということにしました。

それで「怒られるのが当たり前だから、怒られましょう」と割り切って、「避難所を移動してもらいます」という説明を被災後1週間で話しました。避難所を移動する日の2週間前に怒られておいたので、2週間後には自分たちで荷造りをするという状況にもっていけました。早めに話しておけば、だんだんその気になっていく、ということですね。予定通り、3月31日には避難所を一か所にまとめることができました。

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