東日本大震災(平成23年3月)
真っ暗な中で拠点の庁舎に明かり~フル活動でも燃料は1週間分確保~
宮古市 30代 男性 市役所職員
インタビュー日:2012年9月10日
田老地区は全体が被災して、道路はがれきで埋まって全くない状態で事務所だけポツンとあるような状況でした。ただ、総合庁舎は自家発電機があったので、まち全体が真っ暗な中、そこだけ明かりがついているような感じでした。田老の自家発は、非常用ではなく、日中の100%を補える電力を作れます。発電機の燃料タンクの容量がだいたい1週間分くらいで、1週間ほっといてもいいというくらいの燃料がタンクにありました。
被災したガソリンスタンドも、実は無傷というか何ともない。上はがれきで一杯になっているかもしれませんが、地下はなんともないので、地下からどんどん汲み上げました。ガソリンスタンドの人と協力関係を結んで、みんなで燃料を汲み上げて、避難所に何種類も燃料を運んだりしていましたので、実は燃料に困っていませんでしたね。
避難者の名簿は、当日夜にはできあがって、大きいプリンターで印刷して、避難所に貼り出しました。その避難所にいる人は、明日から動き始めるからということで、誰がどこに移動するのか、書きとれるように、メモできるように紙を置いておくようなことをやっていました。それで人の動きを把握していましたね。
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