東日本大震災(平成23年3月)
発電機つないで避難所向け情報作る~毎回初めからの記者説明に徒労感~
宮古市 40代 男性 市役所職員
インタビュー日:2012年9月10日
避難所にいる方々への情報提供をどうしようかという話になり、停電しパソコンも使えない状況でしたが、発電機を使ってパソコン2台とプリンターを1台動かしてもらいました。2日目の夕方から被害や避難状況、電力の復旧状況、あそこの道は通れないといった被災状況、あの病院が診療をはじめましたとか、各関係機関から来る情報をまとめて、1日1,2回、避難所向けに情報提供用の資料を作りました。
マスコミさんの数も増えてきて、避難所向けと同じ資料を渡していました。広報担当からすると定期的な記者会見で対応というのが一番いいのですが、最初のうちは定期的な会見はなかったのです。電話は、幸いというか、つながっていなかったのですが、記者さんたちが全国だけじゃなく海外からも来て、正直、コミュニケーションや文化の違いもあり、非常に苦労しました。
記者さんたちは、同じ会社の方々がいろいろな編成で入れかわり立ちかわり来て、引き継ぎも全くなされていないので、また初めから説明になる。最初にちょっと見てきていただければ、まだ助かるんですが、地理的な感覚もない。ほんとに一から説明ということを、毎日繰り返してやっていると、何日か経つと、マスコミさんへの対応がまずくなってくるんですよ。そうじゃだめなんだと、思っているんですが、正直なところそうなってくるんです。
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