「仙台港での信じられない光景」

東日本大震災(平成23年3月)

仙台港での信じられない光景
~自分の車も流されていく~

(仙台市若林区 50代 男性 会社員)

職場のある仙台港で震災に遭いました。

仕事の関係上、港のすぐそばに立地した事務所におり大津波警報が発令されたため、隣接した会社の関連施設の確認に回り、社員はそれぞれ自家用車をできるだけ離れた場所に移動させました。

しかし、この時点で津波がそこまで大きいとは思ってもいませんでした。指定された上階の避難場所に入ってドアを閉めたと同時に津波が来て、窓から自分の車が流されていく様子をただ見ていることしかできませんでした。

移動手段がないため一晩をそこで過ごし、翌朝泥だらけの中を歩いて帰宅しました。

会社の場所が場所なだけに、許可が出るまでは自宅待機でした。

東京の本社や全国の支店からの救援物資が届き、自宅待機が解除され、会社で借りたレンタカーを社員で相乗りして出社する日が続きました。

2週間ほどして、流された車を発見し積んでいたものを取り出しましたが、車自体は廃車にせざるを得ない状態でした。

今は少しでも自分の体験を多くの方に伝えることで、この後震災が起きた時に被害が少なくなるように願うばかりです。

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