東日本大震災(平成23年3月)
ボランティア精神の素晴らしさ
~トラックいっぱいの物資を被災地に届ける友人~
(仙台市青葉区 30代 男性 会社員)
地震から数日たって友人から、缶詰類、お水、保存食等、何でも、少しでもいいから譲ってくれないかとの連絡がありました。
その夜、その友人が訪ねてきたので「大丈夫?」と聞いたら、「俺は大丈夫だけど、奥さんの実家が大変な状況らしい・・・」と。聞くと、その町は津波で甚大な被害を受けた町。ここ数日で可能な限り物資を集めて、現地まで物資を届けに出向きたいので、仲間で手分けをして物資を集めに回っているとのこと。
私は同行できませんでしたが、数日後、その友人がリーダーとなり、仲間数名と一緒に、水、缶詰類、ティッシュ、トイレットペーパーなどの食料・物資をトラックいっぱいに積み込んで、3時間かけて現地まで届けに行ったそうです。
無事届けられたことの報告、食料を譲ってくれてありがとうとの感謝もいただきました。
当時はガソリンの手配はもちろん、余震もまだあり、道路状況もひどいとき。友人とその仲間たちは、かなりの覚悟を持って向かったそうです。
その友人たちは今でも継続的にボランティア活動をしています。
こういうボランティア精神は短期間で持てるものではなく、常日頃から強い意志がある人間だからできることなんだろうと強く感じました。