「直後の判断での買い物が功を奏す」

東日本大震災(平成23年3月)

直後の判断での買い物が功を奏す

(仙台市青葉区 30代 女性 会社員)

当日は、女性3人で仙台市内の会社(ビルの4階)にいました。

大きな揺れを感じたので、2人を誘導して、携帯電話等を手にし、非常階段で外に逃げました。大きく揺れ動く地面やビルに、OLやサラリーマン達は悲鳴をあげて「嘘だろ?」「やめてー」などと不安を口にしていました。

電話も繋がらない状況で、小学校にいる娘と両親の無事を願いながら、私達はすぐには帰らず、停電したコンビニで缶詰やカップラーメンなど保存食をカゴ一杯に買い、3人で分けました。それから3人は解散し、同僚2人は徒歩で自宅へ、そして私は車で名取の自宅にむかいました。

余震がある中、通常30分で移動できる通勤路が大渋滞で3時間かかりました。ようやくたどり着くと母も、父も、娘も無事でした。その一時間後、主人も無事に帰ってきました。同僚2人も無事に帰宅できたことがわかり、ようやく一安心。

今後心がけたい事は、家族の集合場所、食料と飲み物の確保、防寒着の準備、ガソリンを満タンにしておく。電話が繋がらない時の電話以外の家族との連絡方法が何かあったらいいなと心から思いました。

とっさにコンビニで買った大量の食品は、ライフラインがままならない、その後数日間の、家族の食事の源になりました。同僚2人も直後の買い物が結果、家族を助けることにつながったとのことでした。

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