平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)
「ドーン」、「グラグラ」、まったく動けず
(栗原市 50代 女性)
地震が起きた時は、仕事先の調理場にいました。棚の中の食器は飛び出し、なべやヤカンなどその場にあるものは全部ひっくり返って、お湯やなべに入っていたものなどが飛び散りました。ドーンときて、グラグラ。どこかに隠れるなんてとんでもない。まったく動くこともできませんでした。どのくらい揺れが続いたのか、ずいぶん長かったような気がします。
とにかく外に出ようと思ったのですが、入り口付近は倒れた冷蔵庫やモノがいっぱいで、私ひとりの力ではドアを開けることができませんでした。しばらくして組合長さんが声をかけてくれて、助け出してもらったのです。
で、自分の家に行ってみると、見るも無惨な状況でした。新しく建てた部分は残っていたけれど、古くからある本家は全壊に近かったです。
主人のめがねを探したり、携帯電話を探したりしましたが、どこに何があるかわからないぐらい家の中はグチャグチャでした。仕事場でも運良くケガはしないですみましたが、激しい揺れだと一歩も動けなくなるってことを忘れずに、物が倒れてこないようにしておかなければと思います。