「杉の木につかまり、揺れがおさまるのを待った」

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)

杉の木につかまり、揺れがおさまるのを待った
~チェーンソーで、道路切り開き~

(栗原市 60代 男性)

その日もふだんと同じように山に入って、午前8時から間伐作業を始めていました。ただ、朝に小雨が降ったのか、露っぽかったので、みんなで足場のいい平坦なところで作業していたんです。

そこが思ったより早く終わって、「じゃあ、車のところで一息ついて上にあがろうか」なんて言いながら、みんなで車のそばに集まってきた途端に、地震が来たのです。

立っていられないほどの激しい揺れでしたので、みんな近くの杉の木につかまって、おさまるのを待っていました。最初は、何と言うのかな、恐怖を感じたというよりは、何が何だかわからなかったというのが正直なところでしたね。目の前に小さな石がコロコロ落ちてくるのを見て、「これは、ただごとではないな」って思いました。

道路まで出ると、地面が割れ、大きな石がゴロゴロしているといった状況でした。で、それらをみんなで力を合わせてどかして、何とか軽トラックが通れるぐらいに道路を開けて戻ってきました。途中、山が崩れたところもありましたが、道をふさいでいる木を切るのに、いつも使っているチェーンソーが大いに役にたちました。

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