平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)
効果あり、天井までのすきま家具
(栗原市 40代 女性)
うちは豆腐店です。朝、おばあさんたちが『豆腐すり』が終わるころに、ドーンと揺れて、テレビが6センチぐらいポンと持ち上がりました。一瞬「はてな?」という感じだったんですけれど、その後にドドドって来て、上から大きな物が落ちてきたので、「あ、だめだ。普通の地震じゃない」と思いました。
で、そばにいた孫たちを抱えて立とうとしたんですけれども、もう立てないんですよ。二人を引っ張るようにして、テーブルの向こう側まで行くのがやっとでした。
家の中は、茶ダンスは倒れ、テレビは倒れ、めちゃくちゃでしたが、上に額縁がいっぱい飾ってあったのに、ぶら下がった状態で下まで落ちなかったのは幸いでした。
今回の地震を経験して、上に物があるというのは危ないってわかったんだけれども、「でも、置く場所ないし」って、いまだに高いところに物があるんです。
ただひとつ、地震当時、天井とのすき間にぴったり入る大きさの箱に物を入れてタンスの上に置いていたら、そこだけはあまり動きませんでした。災害に備えるというテーマのテレビ番組を見てやっていたものですが、たしかに効果はありましたね。