「命がけで屋根にかけたブルーシート」

宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月)

命がけで屋根にかけたブルーシート

(東松島市 50代 男性)

かわらが一番だめだったね。みんな上からずっこけてきて、軒先に束になってたまっちゃって、いつ落ちてきてもおかしくないような状況でした。

当時のかわら屋根は、下のほうだけクギを打って、あとはただ重ねていくだけだったからね。今は、1枚ずつクギでとめているから揺れても落ちなくなっています。

で、とにかくかわら屋さんがいなくて困りました。被害はだいたいこの近辺に限られているんですけれど、どこに電話しても全然いなくて、県外にも連絡したりしました。

結局、雨が漏らないようにするには、とりあえずブルーシートで囲うしかないということで、うちは建設業なものだから、「屋根に上がってシートをかぶせてくれ」という電話がしょっちゅうきました。

かわら屋根は勾配がキツいし、雨が降って濡れている状況ではなおさら、われわれ専門家だって大変なんですよ。でも、お客さんから言われると断れなくてね。

ブルーシートをかけている間も余震がきて、すごくこわかったです。

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