宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月)
全戸に配った手作りの「井戸マップ」
(石巻市 40代 男性)
あの地震は、たまたま局地的だったですけれども、あれが広範囲だったら大変ですよね。被害がこの辺だけだったので、ちょっと車で5分、10分走れば、何でも買ってこられたんですよ。もし宮城県沖地震なんかが来れば、宮城県全体がある程度被害を受けるから、大変なことになると思いますね。
何と言っても、最後は水がないのが一番困るんですよね。それで、私たちの防災会では、井戸がどこにあるのかが一目でわかるマップを作って、町内267戸全戸に配布したのです。ラミネート ※ をかぶせて長持ちするようにして。
ここで肝心なのは、「もしもの場合は、どなた様も来てくださいね」と言ってくれている家だけを地図に載せているところです。それがイヤだという人のところは、井戸がないことになっているわけで、ちゃんと了解をとっているんですよ。
自分は建築事務所をやっているから、製図用のコンピュータソフトを使って地図づくりを手伝いました。少しは役に立てたかなと思います。
※ラミネートとは、ラミネートフィルムという透明なシートのこと。