「おっかねがった」

宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月)

おっかねがった
~二階の座敷も下に落ちた~

(東松島市 80代 女性)

おっかねがったね(怖かったね)、ほんとうに。夜中の地震のときは、座敷に置いてあったタンスが2つひっくり返りました。それから4段になっている戸棚の戸が外れて中のものが落ちました。男手がないのを心配して来てくれたおいっ子が、かたづけを手伝って帰っていったのが午前4時半ごろでした。私は、「まだ早いから、少し寝るか」って、寝たんです。

朝いつもどおりに起きてご飯の支度が終わって、「お母さん、起きたらどう」と言っていたら、もっと強い地震が来たんです。母が起きた途端に、ベッドの上に、タンスが両側から倒れこみました。知らずに寝ていたら、つぶされて亡くなっていたかもしれません。

とにかくものすごい揺れで、茶の間のガラス戸や網戸が全部外れて吹っ飛び、道に散乱しました。網戸が玄関わきの柱にぶつかってひっくり返ったせいか、網戸の真ん中を柱がつきささっている異様な写真が残っています。

結局、二階の座敷も下に落ちたし、部屋の中もめちゃくちゃになってしまって、家を建て直さなければなりませんでした。

たんぼを埋め立てたところに建っていたから、よけい揺れたんだろうと思います。

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